エンジニアらしき人のひとりごと

100人中100人は興味を示さなくても、100万人居たら1人くらいは面白いと思ってくれそうな、重箱の隅をほじくってみるブログ。

黒電話をスマホの子機(Bluetoothヘッドセット)に!①

黒電話

ひょんなことから、黒電話をプレゼントされた(ふつうこんなの贈らないw)。
黒電話とは、電話を掛けるときにダイヤルをじーこ・じーこ・・・と廻すやつで、着信するとリーン・リーンする、黒いあれ。
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ということで、これをスマホの子機(ヘッドセット)に加工することにした。

ひっくり返すと裏に600-A2と刻印されている。600-A2型の黒電話だった。
うっすらと "76" という数字も見える。これは1976年製造の印。お、私よりも年上だ!
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で、ヘッドセットとして持たせたい機能は、以下の4つ。

  • ダイヤルで発信
  • 着信したらベルを鳴らし、受話器を取ったら応答する
  • 受話器のスピーカーから音が聞こえる
  • 受話器のマイクを使って、音を伝える

手元に、暇を持て余しているRaspberry Piが転がっていたので、それを使うことにした。

やりたいことを図にしてみた。
まず、普通にスマホ単体を使って通話するときの図が以下で、
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このスマホにイヤホンマイクを繋いだ場合が、以下の図で、
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さらに、このイヤホンマイクをラズパイ+黒電話に置き換えた以下の図が、今回の作りたいものになる。
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用意するもの

というわけで、以下の4つを用意した。

Raspberry Piは、側面の端子に音声出力はあるものの音声入力がないので、USBオーディオ変換ケーブルというものを使った。
本当は、Wi-FiBluetoothも内蔵しているRaspberry Pi3を使うのが楽なんだろうけど、単に持ってないので今回は使ってない(^^;

以下の手順で、工作を行うことにした。

  • ラズパイをBluetoothハンズフリー機器にする
  • 黒電話のダイヤルなどをラズパイの入力として使う
  • ラズパイから黒電話のベルを鳴らす

で、作ってみた。

いやー長かった。この苦労は次回以降のブログネタとして、とりあえず完成動画を。

ダイヤル廻すと、発信します。東京地方の天気予報(03-177)を聞いてみます。
画面左下のスマホの画面にもご注目!

黒電話(600-A2型)で発信 - ダイヤル廻して発信
ちゃんと受話器から音も聞こえるよ!

そして、スマホに電話をかけると、黒電話のベルが鳴ります。
受話器を取ったら、ちゃんとベルが止まります。

黒電話(600-A2型)で着信 - スマホに着信するとベルが鳴ります
え?ベルの鳴り方がちょっと違う?気づいたあなたは鋭い!
ちょっと回路に手を抜いたためにベルを鳴らすパワーが十分に得られなかったため、ちょっとごまかしてます(苦笑)。

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作るにあたっていろんなことを調べたり試行錯誤したので、せっかくなので作り方のメモを書こうと思います。次回に続く。



ちなみに、本シリーズの記事一覧はこちらからどうぞ!
tokieng.hatenablog.com